私立小学校の入学願書

私立小学校の受験を控えた親御さんにとって、最も頭を悩ませるもののひとつが、入学願書ではないでしょうか。入学願書は、その過程を映す鏡とも言われており、面接時に使用する大切な資料となります。特に、志望動機については、苦労されるご家庭も多いでしょう。お子さんの長所をアピールしようとしても、いざ入学願書に記入するとなると、これでいいのかと悩んだり、志望動機については、何をどう書けばいいのかわからない…とペンが止まってしまったりする方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも、そんなに不安に感じる必要はありません。最も苦労する志望動機も、ポイントを押さえれば、落ち着いて準備することができます。お子さんの学力検査と並んで、重要となる面接試験の資料である入学願書は、万全の準備をして提出したいですよね。今回は、東海地区でも人気の名進研小学校を例に、入学願書の書き方のコツをご紹介します。

入学願書のポイント

小学校受験に向けた指南書はたくさん出版されていますが、最も大切なポイントは、志望校の教育目標と、ご家庭の教育方針が一致していることです。面接官にもなる私立小学校の先生たちが、入学願書を読んで、「こういう理由で、うちの小学校を志望しているのか」と納得できることが重要です。
では、どのようなことに気を付ければよいのでしょうか。具体的に見ていきましょう。
愛知県の名進研小学校は、塾が設立した私立小学校であることからも、進学に力を入れていることがわかります。また、1年生から6時限目まで授業を行い、土曜日にも3時限の授業を行うなど、塾に行かなくとも中学受験に対応できるカリキュラムとなっています。
しかし、こうした側面だけを見て、「中学受験に強い小学校だから」という理由を入学願書に書いても、面接官の心にはあまり響かないでしょう。なぜなら、名進研小学校では、詰め込み型の教育ではなく、生徒の自主性や自律性を重んじる教育を行っており、「学力と人間力の土台づくり」を教育理念に掲げているからです。中学受験を見据えつつ、人間力も大切に育てたいという教育方針のご家庭であれば、その方向性が、名進研小学校の教育理念に沿っているということをアピールすることが大切です。

オリジナル性が必要?

入学願書には、具体性やオリジナリティを持たせることが重要です。具体性というのは、名進研小学校のどのような点に共感したり魅力を感じたりしているのかを示すということです。そこには、名進研小学校ならではのカリキュラムや指導方法に触れるのが望ましいでしょう。
たとえば、名進研小学校では、公立小学校にはない独自の教科が設けられています。小学1年生から3年生の間には、「礎(いしずえ)」という、あらゆる学習活動の基盤となる4つの能力-思考力・言語活用能力・精神力・学習力-を指導するための教科があります。単に知識を詰め込むだけでなく、身につけた知識をどう活用し表現していくのかを学ぶことができます。これは、社会で必要な実践力に通じるでしょう。このような独自教科に魅力を感じている、という具体性を入学願書で示すことができれば、名進研小学校をよく理解して入学を志望しているというアピールにつながるでしょう。
同様に大切なのは、ご家庭のオリジナリティを加えることです。人気私立小学校は、倍率も高いため、印象に残る入学願書を作成することが大切です。印象に残る、といっても、奇をてらう必要はありませんが、ご自身の家庭だからこそ書ける内容を見つけましょう。たとえば、「お子さんのこんな一面を見たときに、この子の個性をもっと伸ばしてあげたいと思ったから入学を志望している」など、具体的な内容は、説得力が増します。抽象的な表現や、志望校の教育理念をなぞっただけの入学願書では、面接官の印象には残りません。「他のご家庭と違う内容が、我が家にあるかしら…」と不安に思われるかもしれませんが、思い返してみると、意外とたくさん出てくるものです。入学願書を書く前には、ご家庭の生活や特徴的な経験を書きだすことから始めてみましょう。また、志望校のホームページやパンフレットなどをじっくり研究して、教育理念をしっかり理解することも大切です。それらをひとつずつ照らし合わせて、方向性が一致するものをまとめていけば、自然と具体的かつオリジナリティのある入学願書になるでしょう。

まとめ

このように、いくつかのポイントを押さえることで、面接官の心に響く入学願書を作成することができます。志望動機で最大限のアピールをするのはもちろんですが、すべての項目を正しく丁寧に記入することも心がけましょう。書き終わったら、何度も見直し、面接に向けてコピーをとっておくことをおすすめします。何を書けばいいのかと考えるうちに、つい後回しにしてしまいがちな入学願書ですが、合否を分ける重要な書類です。特に、志望動機には時間がかかってしまうので、早めに取りかかるようにしましょう。

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